短編

□突然続きでいい事続き
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秀徳高校バスケ部は今日もいつも通りにバスケに励んでいた。
練習中に頑張っているのは選手だけではない。
マネも影で頑張っているのだ。
そんな部活終了後。

大「明日は練習だったが体育館の工事で中止になった。
明日は各自で休んでおくように」

突然、部活が休みになった。

高「あーあ、休みかぁ」
緑「ま、しょうがないのだよ」

高尾と緑間は着替えにいった。
その間、マネである紫苑と菜穂は体育館の片づけをしていた。

菜「ねぇ紫苑ちゃん。明日はどうするの?」
「そうね…突然の休みだし、家でゆっくりしてるわ」
菜「ふーん…
和成とは遊ばないの?」
「せっかくの休みだもの、休んで欲しいわ」

2人は片づけを終えると外で緑間と高尾が着替え終わるのを待っていた。

菜「うぅ〜寒い〜!!」
「もう冬ね」

2人の吐く息は白くなっている。
菜穂が手をこすり合わせていると、

緑「使うのだよ」

スッ

菜「えっ?いいの?」

緑間が手袋を菜穂に渡した。

緑「フン…俺は寒くないからな」
菜「えへへ…ありがとう♪」

とイチャイチャオーラ全開である。

高「うわ…見てるだけで暑くなるわ」
「そうね」
緑「なっ////う、うるさいのだよ!!」
菜「真ちゃん顔あかーい」

こうして4人でいつも帰るのだ。


緑「そうだ…天月」
菜「ん〜?どうしたの?」
緑「突然だが…明日は暇か?」

緑間の発言に3人ともフリーズ。

高「プッ…ぎゃはは!!
真ちゃんストレートすぎるって!!」
「真太郎のデレ気到来ね」
緑「どういう意味なのだよ!!」

緑間は高尾と紫苑を思いっきり睨んだ。
菜穂は顔が赤い。

菜「ひ、暇だけど////どうして?」
緑「なら、子供は得意か?」
菜「へ?こ、子供?」
「あぁ…そういうことね」
高「何々?どういうこと?」

幼馴染の紫苑は理解したのか頷いた。

菜「紫苑ちゃんどういうこと?」
「簡単に言えば、子供…まぁ5歳ぐらいの子を相手にするのは得意かって言ってるのよ」
菜「なるほど!
うん大丈夫だよ♪」

すると緑間が安心したように息を吐いた。
それに高尾と菜穂は?を浮かべた。
そして高尾は分からないまま緑間と菜穂と別れたのだった。


高「なぁしおちゃん」
「何かしら?」
高「真ちゃんアレ、どういうこと?」
「あぁ、アレね。
たぶん明日、従弟が来るのよ」
高「従弟?」

紫苑は頷いた。

「真太郎って子供ダメなのよね」
高「あぁ…めっちゃ想像できるわ」
「でしょ?
だから多分、明日は家に菜穂を呼ぶんじゃない?」
高「なるほどねぇ」

高尾も意味を理解したらしい。

高「なぁしおちゃん」
「なに?」
高「明日暇か?」
「えぇ。部活が休みになったし」
高「じゃあさ、遊ばね?」
「いいわよ」
高「よっしゃ!」

高尾はよほど嬉しいのだろう。
紫苑と手をつないでいた手を強く握った。
それに紫苑は顔を赤くした。

高「どこ行く?」
「任せるわ」
高「ならよカラオケ行かね?
俺ストレス発散したいんだよね〜」
「ふふっ、いいわよ」

こうして2人もデートの約束をしたのだ。



しかし、翌日。

ザァァァァァアッ

かなりの土砂振りとなった。
紫苑が家の窓から外を見ていると電話が来た。
相手はもちろん高尾だ。

「もしもし?」
高『あーしおちゃん?俺だけど』
「えぇ、どうしたの?」
高『いや…そのよ…
この土砂降りじゃん?』
「そうね…」
高『どーする?行くカラオケ?』

紫苑は窓から外を睨みつけた。
紫苑も久々のオフで久々のデートを楽しみにしてたのだ。
すると、

コンコンッ

「ッ!は、はい」

紫苑の部屋にノック音が聞こえた。
相手は、

母「紫苑ちゃん?どうしたの?」

珍しく休みの母だった。

「高尾君、ちょっと待っててくれる?」
高『お、おぉ。いいぜ』
「ありがと」

紫苑は通話をそのままにしてドアを開けた。

「どうしたの?」
母「今日、高尾君とデートだったんでしょ?
行くの?」

紫苑の母は高尾には会ったことはないが、高尾の話は紫苑からちょくちょく聞いているのだ。

「うん…今考えてて…」

紫苑が落ち込みそうな声で言うと、

母「じゃあ家に呼びなさいよ♪」
「は?」
母「お家デート♪
いいじゃない♪」
「はぁ!?」

紫苑の声が響いた。
それを通話越しで聞いてた高尾は驚いた表情をした。

高「(ど、どうしたんだ?)」

しばらくすると紫苑が通話にでた。

『た、高尾君…』
高「あ、しおちゃん?なんかすげぇ声が聞こえたけど…」
『うッ////そ、その…
良ければ、私の家に来ない?』
高「え…マジで!?いいの!!」

突然のお誘いに高尾は驚いた声を上げた。

『うん…
お母さんが高尾君に会いたいって』
高「マジ!?うわッ緊張するわ」
『ど、どうする?』
高「もちろん行かせてもらいます♪」
『わ、分かった。
待ってるわね』

そしてデートはカラオケからお家デートに変更されたのだ。



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