守り人

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紅音に連れられ太郎太刀は紫姫を抱えたまま全員がいる部屋に戻った。



紅「みんないる?」
一「はい、います…よ」



部屋に入ると全員が太郎太刀を見て目を見開いた。
それをみた紅音は微笑んだ。



紅「みんな、彼は紫姫の7振りめよ」
薬「た、大将の7振りめが…太郎の旦那とはな…」
光「さすが主だね…」
紅「そうね…自分で鍛刀して大太刀を出したのは六条家の創設者だけだもの」
清「主凄い!」



そんな紫姫はいまだ気絶していた。



紅「太郎さん、紫姫に使える刀剣男士では薬研が一番長く一緒にいるからなんでも聞いたらいいわ」
薬「おう!なんでも聞いてくれよな、太郎の旦那!」
太「はい、ありがとうございます」
紅「紫姫も目を覚まさないしもう休みましょう。
薬研、太郎さんを紫姫の部屋に案内してあげて」
薬「あいよ、紅音様」



紫姫に使える刀6人はそのまま紫姫の部屋に戻ったのだ。




――――――――――――――――――――


紫姫の部屋に戻ると太郎太刀は紫姫をベッドに寝かせ、毛布を掛けた。


薬「にしても…やっぱ太郎の旦那は大きいなぁ」
太「…はぁ、大きくてもいいことはありませんよ」
薬「俺っちからしてみればそうでもねぇがなぁ〜
俺っちのこの体だと大将の体を抱き上げられねぇからな」


薬研はベッドで眠っている紫姫の頭を優しくなでた。
それを見ていた清光と安定がベッドに寄って来た。


清「薬研、主はまだ目を覚まさない?」
薬「あぁ、随分疲れてるみたいだからな」
安「一体何があったの太郎さん?」
太「…主は私に覚悟を見せてくれました。
それは…とても強く、温かく、優しいものだした。
私は主に顕現してもらえてよかったです」


太郎の表情はとても穏やかで優しかった。
すると、


「んぅっ……あ、れ…」
薬「おっ、目を覚ましたか大将」
「や…げ、ん…」


紫姫が重い瞼を上げた。
まだ眠そうな目をしていると鳴狐が水を持ってきた。


狐「主様!お水ですよ!」
「あり…が、と…」
安「大丈夫主?飲める?」
「えぇ…」


紫姫は重いからだを何とか起こし鳴狐からコップをもらい水を飲んだ。


「はぁ…」
太「主よ、体のほうは大丈夫ですか?」
「えぇ……まだ、思うように体が動かないけど…」
太「おそらく私を顕現させたときに使った妖力がまだ回復しきれていないのですよ。
今日はよく寝た方がよろしいです」
「そ…ね…」


紫姫は太郎に促されるままベッドにまた体を横にした。



「はぁ……」
小「主様、大丈夫ですか?」
「ごめん……ちょっと…ね…る」


そのまま紫姫はまた意識を飛ばしたのだった。






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