守り人

□標的:3
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山「そういや、六条も遊びに入るか?」
「え?」
山「ツナがボスのさ、マフィアゴッコか?」
ツ「えぇ!?」


山本の言葉にツナが驚いた。
すると、


リ「何言ってんだ?紫姫は最初からファミリーの一員だぞ」
ツ「え…えぇ!?」


ツナは紫姫を見て驚いた表情をした。


ツ「ってか紫姫、リボーンと知り合いなの!?」
「し、知り合いというか…」


紫姫はなんて言うか迷っていた。


山「まぁまぁ!いいじゃねぇか!遊びは大勢の方が楽しいぜ!」
ツ「(ってまだ遊びだと思ってるの!?)」


結局その場では一度解散になった。




――――――――――――――――――――


紫姫はツナと2人で帰っていた。
2人の間には重い空気が流れていた。


「…あ、あのね綱吉」
ツ「…なに?」
「…黙っててごめん…その…」
ツ「それは紫姫がマフィアだってこと?」
「…うん…その…」


紫姫がなんていえばいいのか困っていると、


ツ「俺はべつに怒ってないよ」
「えッ…?怒ってないの?」


ツナは優しい表情を浮かべていた。


ツ「今考えると、紫姫っていつも俺のことを助けてくれたよね」
「そ、そういえばそうね」
ツ「…ありがと、いつも」
「ッ////べ、別に…」


ツナの優しい表情に紫姫は顔を赤くした。


「…あのね、綱吉」
ツ「なに?」
「…私にはまだ言えないことがあるんだけど…
私の口から言えるまで…待っててくれる?」


紫姫はツナの目を見つめながらいった。
紫姫の真剣は目線にツナは一瞬黙ったがすぐに頷いた。


ツ「もちろん、俺はいつまででも待つから。
いつか話してよ」
「ッ!!…ありがとう」


紫姫は嬉しそうに微笑んだ。
そのまま2人は分かれてそれぞれの家路についた。





――――――――――――――――――――


紫姫は風呂から上がり水を飲んでいた。
すると、


小「主様、毛並を整えても?」
「小狐丸」


後ろから紫姫の髪を梳きながらそう言うと紫姫は微笑んで頷いた。


「お願いするわ」
小「お任せを」


紫姫は小狐丸がやりやすいようにソファの前に座った。
小狐丸は手にトリートメントを馴染ませると優しい手付きで紫姫の髪につけていった。


「いい香り…」
小「お気に召していただけましたか?」
「うん」
小「良かったです」


小狐丸は嬉しそうに手入れの続きをした。
紫姫もされるがままに身を任せていた。


小「何かいいことありましたか?」
「え?」
小「今日の主様はとても嬉しそうです」
「…少し、綱吉に自分のことが話せて嬉しかったのかも…」
小「それはよかったですね。
主様が嬉しいと私も嬉しいです」


小狐丸は紫姫の髪に口づけを落とし手入れを続けた。


「(もう少しだけ待って…もう少ししたら話せる日が来るから…)」


紫姫は疲れがたまっていたのかそのまま眠ってしまった。





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