蒼き薔薇が散る時
□その執事 反抗
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ギャララ…
ぎち
グ「!!?」
し…ん
死神の鎌は止まった。
死神の鎌には先ほどまでセバスチャンが着ていた上着がかまれていた。
グ「…え?」
グレルは上着を引っ張ってみるものの、取れない。
グ「エエエエエエエ――――――!!?」
グレルの叫びがこだました。
セ「その武器が回転することであの切れ味を生み出しているのでしたら、その回転を止めてしまえば良いかと思いまして」
グ「こんなモノすぐに取って…!!」
しかしグレルがいくら引っ張っても上着は取れない。
セ「その燕尾服は上質なウールで出来ています。
ウールは布の中でも特に摩擦力が強い。
一度かんだら中々とれませんよ」
グレルは絶望的な表情をしていた。
セ「お屋敷からの支給品ですし、どうしても燕尾服だけは使いたくなかったのですが仕方ありません。
全てが切れる死神の鎌。使えれば…ね」
セバスチャンはゆっくりグレルに近づいた。
セ「さぁ…グレルさん。
死神の鎌はもう使えませんよ?」
グ「あ…ああ…ッ」
するとセバスチャンは素晴らしい笑みを浮かべて指を鳴らした。
セ「ただの殴り合いでしたら少々自身がございます」
和「(うっわ…いい表情してるわ;)」
和成も呆れていた。
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