守り人

□標的:5
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ある日のこと



ツ「あっ!紫姫!」
「?どうしたの綱吉」



紫姫が廊下を歩いていると後ろからツナが声をかけてきた。



「どうしたの?」
ツ「これから帰ろうかなって思ったんだけど、帰れそう?」
「そうね…何もなければ大丈夫よ」



と紫姫がそう言っている矢先に、



ピーンポーンパーンポーンッ


雲『六条紫姫、今すぐ応接室に来ないと咬み殺す』



2「………」



突然の雲雀からの放送に紫姫とツナは互いに黙って見合った。


「はぁ…そういうわけで一緒に帰れそうにないわ」
ツ「う、うん…じゃあ…頑張ってね」


紫姫はツナと別れると小走りで応接室に向かった。



その後ろ姿をツナが寂しげに見つめていたのを紫姫は知らない。





――――――――――――――――――――


コンコンッ


「六条紫姫です」



扉をノックし紫姫が入ると、


ヒュンッ
パシッ


「……いきなり投げないでもらってもいいですか」



紫姫に向かってトンファーが向かってきた。
文句言いながらも紫姫はトンファーを難なく受け止めた。


雲「ワォ、受け止められたのは君が初めてだよ。
君はやっぱり素晴らしいね」
「ありがとうございます。
それで?御用とは?」


紫姫がそう聞くと雲雀はニヤッと笑った。
その笑顔を見て紫姫は顔を引き攣らせた。


雲「もちろん、戦う以外にないだろう?」
「…はぁ」



紫姫はため息をついたのだ。





屋上


バキッ


雲「ッ!!」
「はぁッ…もう…いいですか…?」
雲「まだ…だよッ…!」



と雲雀がまだ続けようとしたその時、



?「ご歓談中失礼します」
2「ッ!!!」


気配もなく1人の女性がその場に現れた。
その女性を見て紫姫は目を見開いた。



「なぜ……」
雲「?知り合い?」


紫姫は静かに頷いた。


?「紫姫様、9代目が呼んでおります」
「ッ!!お母様が…?」
?「はい。できれば早めに帰ってきて欲しいとのこと」
「…わかったわ。
そういうことで本日は帰りますね雲雀先輩」
雲「…わかったよ」


紫姫は女性とともにその場を後にした。







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