long dream

□第7話
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さて、大学に通うのに便利だからという理由で秀ちゃんの家にお世話になっている私だけど、早くも1月が終わろうとしています。
つまり。秀ちゃんの誕生日がやってくる。



「ほな、また多分何日か会われへんと思うけど…ごめんな。何かあったら連絡してな?」

「うん、心配しないでいいよ。レコーディング頑張ってね!」

「おうっ。」

ここ数日は、秀ちゃんはレコーディングのため缶詰め状態。ほとんどはスタジオに近い仕事場の方に寝泊まりしている。今日も、久しぶりに一緒に朝ご飯を食べた。寂しいけど忙しいんだからしょうがない。

それに、雑誌の取材やTV出演のこともあって、本当に全く余裕がないらしいのだ。私が心配だから、てわざわざ遠いのにこっちまで帰って来てくれるのが申し訳ない。
秀ちゃんの誕生日も、もしかしたら当日に祝えないかもしれない。う〜ん。何かいい考えは…。





ブーブー。





「はいっもしもし?」

「あ…主人公?今日予定空いてる?」

「ゆっきー!あっ、うん、空いてるけど忙しくない…!?」

「うん。さっきテツくんに夕方から休憩してきなって言われて。けんちゃんももうプレゼント買ってあるみたいだし。」

「あっ、秀ちゃんの誕生日ね?(笑)」

「そう。それに、何かいらいらしてるから主人公に会って浄化して来いって。」

「ふふふ。じゃあ、一緒に何か見に行こ?」

「…うん。また電話する。」

ゆっきー、確かにちょっとピリピリしてたかも。それでも誘ってくれるのね。あとで秀ちゃんの様子とかも聞いてみようかなぁ。
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