夢
□鳴いてみせて?
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「ねーね、これ付けてみてよ」
伊月先輩は私に、あるものを差し出した。
白いねこみみカチューシャを。
『……え?』
「だからー、これを風菜に付けてもらいたいなーって」
『そ、そんなっ…!!恥ずかしいですよ……』
「…だめ…?」
伊月先輩は、甘えた顔でお願いしてくる。
こんな可愛い顔で言われたら、心臓保たないよ……っ///
『そんなこと…言われても……』
「お願い……?」
顔を近づけてねだる伊月先輩。
あぁ私、絶対今顔赤い///
『うぅ……』
とりあえずそのねこみみカチューシャを手にとる。
でも、でもこんなの……超恥ずかしい////
しかも伊月先輩の前でなんて……//
「はーやーくー」
『…っもう…っ!!////』
先輩の可愛い顔に負けて、ねこみみを付ける
「やばっ…可愛すぎ……///」
かぁぁぁぁぁ////先輩、な、なに言って……///
『も、もぉいい?恥ずかしいんですけど……』
「鳴いて?」
『…へ?』
「だから、猫みたいに鳴いてってこと」
別の意味で泣きそうだよっ!!!
『えっと……もっと恥ずかしい…から///』
「オレのお願い、聞けないの?」
『それは………!!!』
そーゆーことじゃなくてっ!!
「鳴いて……」
『うぅ………にゃ、にゃぁお……///』
負けた……私はいっつも伊月先輩に負ける………
「ふふっ可愛い」
『………!!//』
「ありがと風菜。ご褒美ね?」
そう言って顔をさらに近づける伊月先輩。
『ちょっ、ぁっ…………///』
ちゅっ
『せ、先輩……!!』
「ご褒美はどーだった?」
『も、もぅ………///』
嬉しかったに決まってるじゃないですか……///