砂道

□声が嗄れても
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届かない背中なんか
見たくはないと
逸らしても瞳に映る
ハシバミ色 切ない君

自信満々で楽しそうな
輝きに満ちた笑顔に
嬉しくなる
闇なんか忘れれる
側にいたい
手放したくない
ずっとここにいたい

絶対的存在を前に
もう 私は逆らうことはできない
時がきた
もう 私は輝くことはできない
私は消えていく

笑顔も悪戯も勉強も
ぜんぶ君から教わった
楽しくて楽しくて幸せだった
笑って泣いて悩んだり
友情愛情いろんな感情
知らないことだらけだった

生まれた時から
運命は決まってた
信じるものも何もなかった
まもりたいものも何も

時間よモドレ
泣く日なんかなかったのに
気づくのが遅かった
時間よトマレ
もう同じものを分け合うこともない
すべてを失いゆく
闇色道化
嘘はついてない
先を忘れるほど大切になっていた
壊れる音にも気づかず
 

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