短編夢3

□shame!
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私の彼氏には、全くと言っていいほどある感情がありません。


それは…



【shame!】






「どんまい、どんまい、どんまい、どんまいー泣かないーで〜♪」






私の横で、去年大流行した曲を口ずさむ彼。







『…アンタにその歌似合わない』






「涙なんかは〜…
え、なんで」








『だってアンタに"しゅーちしん"なんて感情ないでしょお!?』






そう、私の彼氏は変態なんです。




どこでもイチャつこうとして、キスしようとして、それ以上求めてきて…





「失礼だなぁ。俺にだって羞 恥心くらいある!」





自信満々にいうけど、ちっとも説得力ありませんけど…





しゅう ちしん【羞 恥心】
[意]はずかしく感じる気持ち。






辞書開いてみせると、それをみて笑う彼。






「はは、俺、羞 恥心の塊じゃん」





『嘘ばっかり』




ほんとに、くだらない争い。







それが終わるのは…




「分かった分かった。俺にしゅーちしんなんかありません!!!






だから、ヤろ?」




案の定、彼がそんなことを言ったとき。






『………言うと思ったんだけど』





「さっすが♪分かってんじゃん」






そのまま、押し倒されて。






『バカ……力ばっか強いんだから』





「パワーはいつも、どんなときも〜負けやしないっさぁ〜」





歌いながら首筋を舐められる。





『ん、ヘンタイっ…』






「俺はお前への愛が溢れてるだけだから!」






そんなこと自信満々に言われても……






「人生、愛で生きてんの!!」





あくまでも、曲にかぶせるつもりみたいです。






『んぅ、あっ……や、』





「あ、俺羞 恥心ないかもだけど…



羞恥プレイとか大好きだから^^」





思い付いたようにそう言われ、背筋が凍りました。







「ホラ、見える?

鏡にやらしー姿ぜーんぶ映ってんの」






「欲しいならちゃんと言ってくんないと♪」







「なに?俺のソレって、どれ?」







「言ってくんないとあげなーい」






その後、とてもここにはかけないような恥ずかしいプレイをされてしまいました。






「じんせい〜♪」




何度シても、元気な私の変態彼氏。






羞 恥 心なんかなくても……





"愛されてる"って、思っておきますι





『あれ?でもこの歌"羞 恥 心持って"って言ってない?』






「………!


いーの!!!しゅーちしんなんかなくても、愛があっから!」






必死な彼に笑ってしまう私にも、









『ね………お願い、

ちょうだいっ…我慢、できない…』






羞 恥心なんて、なかったのでした。





END









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