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□魅惑の腰
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「なあなあ一之瀬」
「ん?」
「土門って腰細いよな」
全てはこの一言で始まった
「あ〜、それ僕も思った〜」
風丸の話に吹雪が加わった。
「土門君ってさ、あまりに細いから何か病気なのかと心配した時があったんだよ〜」
「病気っ……まあ、わからなくもないが」
それは言い過ぎなのでは?と風丸が心の中で呟いた。
「あー、でも土門って結構食べるよ?」
一之瀬が言うと2人はえっという顔をした。
「うーんとね、多分俺より食べてると思うけど」
「へえ〜結構食べるんだね」
「うん、でも食べても太らないからよく女子に嫉まれてる(笑)」
一之瀬が面白そうにクスクス笑った。
「まあ…女子にとっては羨ましいもんな」
「うん、あの秋にも嫉まれてた。顔は笑ってるのに目は笑ってないの」
一之瀬はまたクスクスと笑い始めた。
「あと土門、腰のくびれが…ね」
「あー、それは俺も思った」
「確かにくびれヤバいよね」
3人ともうんうんと頷いていた