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□え?宿題って終わらせるものなの?
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「諸君、何故君たちが集まってもらったかわかるか?」

鬼道が深刻な顔をして聞いた。

「はい、夜中にこっそり壁山がプリンを食べていたことに関して議論するためです」

「あ、あれは仕方なくでヤンス!おなかが空いていると眠れないでヤンス!」

「でもさー…半田のプリンを食べた事に関しては謝った方はいいと思うよ」

「あれ半田のだったんだ!?」

「すみませんでヤンス」

「はは……いいよ、一日限定10個のプリンだったけど…」

「半田ぁああああ……!!」

「お前らいい加減にしろ」

鬼道が睨みつけながら言った。

「豪炎寺、お前はわかるか?」

「ああ、わかるさ鬼道…」

「豪炎寺…!」

「妹のよさについて語り合う……だろ?」

「豪炎寺……それちがうんじゃ「ああその通りだ豪炎寺!妹あってこその兄だもんな…!」

もはや鬼道は別の道に入っている。

「鬼道の代わりに俺が言うが…



お前ら宿題終わったか?」

「「「「……」」」」

皆が皆終わった。

「はあ、だと思ったよ…」

ちなみに、

終わっている組は鬼道、豪炎寺、風丸、土門であり、

もうすぐ終わる、またはそれなりにやっている組は半田、マックス、一之瀬、壁山。

そしてまったく手につけてもいないのは、円堂一人。

「なんで!?なんで皆そんなに終わってるの!?」

「お前が全然やっていないだけだ」

鬼道がはあ、とため息を吐く。

「というか、土門は終わっていたんだな」

「あー、ちょっとな…」

「?」

土門が気まずそうに言った。

「なんか、一之瀬が終わってなかったら教えて終わらせようと思って…頑張って7月中に終わらせた…みたいな」

「土門……」

一之瀬はたまらず抱きついた。

「一之瀬、愛されてるな」

「一之瀬、うらやましいな」

「一之瀬、爆発しろ」

「うん、最後のやつはちょっと受け止められない」

「とりあえず、中途半田の奴は豪炎寺と土門に教わって今日中にワークの類を終わらせろ」

「ねえ鬼道?今絶対中途半田って言ったよね?ねえ言ったよね?」

「そして円堂、お前は俺と風丸とで徹底的に宿題を終わらせてやる」

「なんで俺だけ2対1なんだよ…卑怯だってばよ」

「お前と1対1でやると骨が折れるからな」

そんなこんなで、勉強会が始まった。


「土門ー、これってどういう事?」

「これはー…XじゃなくてYを解いてー…」


「豪炎寺ー、これの答えって水素で合ってるー?」

「ああ、水素だな、酸素は…」


豪炎寺&土門チームは順調に教えていって解いていっているが…

「ほら円堂、ここはこうだから」

「うー…」

「何度説明すればわかるんだ、だからこの式は…」

「あー…」

円堂が頭を抱えて唸っていた。

「この調子で終わるかなあ…」

「終わったらいいな…」

風丸と鬼道が同時にため息を吐いた。
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