endless story
□未定
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雪の女王様の元から生まれ育ったこの村に帰ってきて、早くも数ヶ月がたっていた。
イヴァンがこの村にやってきて、同じ家に住むようになって、大好きな人の隣にいられる喜びを噛み締め私は幸せな毎日を送っている。
『・・・──ノゾミ、』
そう、この声に名前を呼ばれるのが好き。
綺麗な花を愛でるような甘さを孕んだその声音。
落ち着いていて、優しい声音。
『・・・ノゾミ』
名前を、呼ばれるだけで安心する。
『・・・まだ、眠っているのですか?』
「・・・・・・・・・」
『・・・何とも可愛らしい寝顔、ですね』
無防備で、