短編

□何でオレ!?
1ページ/2ページ


キセキが一度集合してから数日後の誠凛高校


「なぁ、あれ赤司じゃねぇか?」

火神が校門の方を指差して言う

校門を見るとそこには以前に見た事のある赤い髪が見えた


「本当ですね……少し行ってきますので皆さんは少し待っていてください」

そう言い黒子は赤司のいる方へ向かう


「赤司何しに来たのかな?」

隣にいる福田、河原に問い掛ける

「わかんね」

「まぁ黒子に用があるんだろうけど」

「だよなぁ…」


なんて話していると黒子が戻ってくる

「あの、降旗くん赤司くんが話があるそうです」

「へ??オレ!?何で!!」

オレ赤司に何かしたっけ!?いや、してない……はず
心当たりなど全くない


「僕もよく分かりませんけど赤司くんに「この前ついて来ていた茶髪の子を呼んでくれるかな」と言われて…」


え、何それ?恐いんだけど

「降旗くん何かしたんですか?」

「あいつ京都にいんだろ?此処まで来るって相当だろ」

黒子と火神に言われるがさっき言った通り心当たりなど全くない


「とりあえず早くいった方がいいかと……」

「そ、そう…だよな……」

行くのも怖いが待たせて怒らせる方がもっと怖い

そう考え赤司に近づくとこの前の赤司が嘘に思えるほど綺麗に微笑んできた

「やぁ、この前はどうも」

「ど、どうも……」


この前はゴタゴタしていて気が付かなかったが
こうして見ると赤司は整った顔立ちをしている

キレイ、と言うべきだろうか
黄瀬とはまた違ったかっこよさがある


「僕の顔に何かついてるか?」

まずい、つい顔をガン見してしまっていたみたいだ

「いや、何も!?///」

「そうか、それならいいんだ」

「えっと……それで用というのは……?」

恥ずかしくなってきたので話を振る


「そうだね。あまり長くいるわけにもいかないし、手短に話すよ」

うわっ……何て言われるんだろ……
あれかな?キセキが集まるときにはもう来ないで欲しいとかそんなかな?


「僕はね、君が好きなんだ。良ければ付き合って貰えるかな」

「………はい??」

予想外な言葉に思わず顔をあげる

「だから、僕は君が好きなんだ。もちろんlikeじゃなくてloveの意味でね」


いや、それはわかる。
付き合って貰えるかな
何て言われてその前ふりに『好き』何て言葉がつけば誰だってわかる

分かるけども!!


「あ、赤司?オレは」

「男だと言うことは分かっているが?」

「ですよね……」


え?じゃあ何?赤司ってもしかしてホモ?


「言っておくが僕はホモじゃないぞ。君だから好きになったんだ」

今この人オレの心よんだ!?

「や、あの……何て言うか……その……」

再び俯きゴニョゴニョ言っていると

「別に今すぐに返事が聞きたい訳じゃないからね」

「えっ……??」


意外な言葉に思わず俯いてた顔をあげると不意に赤司に触れるだけのキスをされる

「……!!!???/////」


「それじゃあまた今度。返事をもらいに来るから」

3日後に


そう言い赤司は背を向け歩いていく

オレはと言うと完全にフリーズしていた

ってか3日後とか早っ!!

「降旗くん?」

「わっ!!!!」

いきなり話しかけられて驚いてしまった


「赤司、何のようだったんだ?」


四人とも、赤司がいなくなったことに気づき此方に来たみたいだ


「えーと……その、何て言うか…」

流石に『告白されてキスされました』なんて言えるわけもなく言葉を濁す


「降旗!!お前めっちゃ顔赤いぞ!?」

「うわっ!本当だ!!」


福田と河原に指摘され初めて自分の顔が赤いことに気づく


「何でもないから!!!マジで!!」

「いや、でも……」


「いいから、早く帰ろう?な??」


心配する友人を無理矢理押しきり校門を抜ける

3日後……また会うのか///



このときの降旗の気持ちを黒子だけが気付いていたとかいないとか……


この告白から。降旗は赤司の事が頭から離れなくなり3日後、晴れて二人は付き合うことになるのだが……

それはまた別のお話……



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ