弾丸論破
□眼蛇夢のよしよし
1ページ/1ページ
『眼蛇夢くん眼蛇夢くーん!』
そういいながら大きく手を振るあいつ
やつとはこの修学旅行で初めて会った
だがなぜかやつとは初めて会った気がしない
「ふんっ、大声を出さずとも聞こえている」
まったく前にもしたような会話だと思うが、やつには学習機能というものがついていないのか
『あぅ、ごめんよ眼蛇夢くん』
しゅんっ
これだ、初めて会った気がしないと感じるのはこういうときだ
やつの、やつの頭に耳が見える!
どういうことだ邪眼使いの俺様に幻覚を使っているのかと思い初めは疑いもした
だが本人はこういってはなんだが馬鹿だ。
幻覚などという類が使えるわけがない
ならばこの耳はどういうことだ!?
この・・この撫でてくださいと言わんばかりの!
くっ・・・
「よーしよしよし」
『へ?』
「・・・・・・」
『・・・・・・』
「いま起きたことはすべて忘れろいいな」
『え?眼蛇夢くーんどうしたのー?ねー』
疲れているに違いない、今日はもう休もう