弾丸論破
□やきもち眼蛇夢
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こんにちは!最近狛枝に付き纏われて意中の田中くんになかなか話しかけられません
このまえ欠片集めしてた日向くんに、田中くんのどこがいいのかとか聞かれたけど
どこがいいとかそういうのじゃないの!気づいたら好きだったのだからたぶん全部好きなんだよっていったら日向くん若干引いてたっけ
日向くんに熱弁して数日たったころから狛枝がストーカーのように行くとこ行くとこいることに気付いた
なにこいつ瞬間移動でもしてるの!?
狛枝はいやというほど見かけるのに田中くんは見かけないし・・はぁ、さんざんだよ
やっと見つけたかと思ったらソニアちゃんと楽しくはなしてるし・・
もうこれ勝ち目ないじゃない
「これもすべて狛枝のせいだ」
「えー僕のせいなの?」
「狛枝さえいなければ私は田中くんに話しかけていたというのに」
そう、今日も狛枝につかまった
「仮に僕が君に話しかけなかったとしても田中くんが君を意中として見る確率は低いと思うけどなー」
「うるさい!あんたほかのみんなには卑屈的に話しかける癖になんで私にはなれなれしいのさ!」
「え?だって君と僕は同じ才能の持ち主なわけだし、親しくなろうとするのが普通でしょ」
「普通の人相手だったら強気とかまじむかつく・・」
「そんなに怒ると皺ができちゃうよ」
あははっていいながら人の眉間のしわ伸ばして遊びやがって!人をおちょくるのもいいかげんにしてほしいよ!
そうやって狛枝にからかわれていると、ふと私のいる場所に影ができた
なんだろと思い上を見上げるとずっと探していた田中くんがいた
え、えぇえ!?なぜにここに!いやうれしいんだけどすごくうれしいんだけどどうしてだ?
てんぱっているといつのまにか狛枝はいなくなっていてその場には私と田中くんしかいなかった
ちょ!狛枝いまだけもどってきて!急にふたりきりにとかしないでよー(汗
「えっと、そのあの・・・」
まともな言葉がでなくなっちゃったよぉぉおおおおおお!!
許さん狛枝!←
「貴様は・・」
「え?」
「貴様は奴と付き合っているのか?」
「・・・えぇえええええ!?」
「ちがうよ!!あんな狛枝みたいなやつと付き合うわけないよ!!」
勘違いよくない!絶対!
田中くんの口元はストールで隠れてたけどなんとなく笑ったような気がした
「ならばいい、それから今日は俺様と貴様の2人で牧場での採取だ」
いくぞ、というと田中くんは先に行ってしまった
それを走って追いかける私はきっと気持ち悪いくらい笑顔だったにちがいない
ねぇ、田中くん気づいてる?耳真っ赤だよ