弾丸論破
□我慢する眼蛇夢
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「はい眼蛇夢これ食べて」
そういいながら俺様の目の前に出されたものは弁当箱の中に入っている物体X
「なんだこれは」
「え?お弁当だよ?」
「・・・具は何が入っている」
「卵焼きとウインナーとハンバーグと小さくしたおにぎりもはいってるの」
おにぎり・・・だと!?
この真っ黒になぜかなっている物体のなかにおにぎりが入っているだと!?
なぜ調理器具を使わないで作れるはずのおにぎりが黒くなれる・・
これを食べなくてはいけないのか・・?
目だけで見てみるとそこには指を絆創膏だらけにしたそいつが涙目でこちらを見ていた
「や、やっぱり食べたくないよね?こんなお弁当・・・」
「・・・」
「も、もどって捨ててくるね」
やつが持ち帰ろうとしたお弁当を奪うと一気に口に頬張った
「が、眼蛇夢・・・」
昔から毒を食べつくし全身が毒と化している俺様にこれしきの物はたいしたことない
無言で食べていると奴は俺のストールの端をつかんできた
「眼蛇夢、ありがとうね」
苦い味しかしない物体Xもその顔を見た瞬間に甘い味がした気がした