弾丸論破
□ストーカーされる眼蛇夢
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最近妙に視線を感じる
最初は世界の支配者の俺様を疎ましく思う凡人からの視線かと思っていたがどうやら違うようだ
その視線からは熱の籠ったものしか送られてこなかった
いつもちらつくその視線の人物にでも話しかけてやろう
この俺様田中眼蛇夢がな
「おい貴様、俺様に付き纏うのはいい加減やめろ」
「・・・!?」
「貴様の視線など最初からお見通しだ!なぜなら俺様は邪眼の使い手だ!逃れられると思っていたのか」
「あ、あの」
「なんだ」
このメス猫はなにを考えている
急にもじもじしだした
「田中さん最初から私なんかに気づいてくれていたんでか!あぁあ嬉しすぎます私のような凡人が田中さんとお話しできるなんて夢にも思っていませんでした!しかも田中さんから話しかけてくれるだなんて・・・幸せすぎますいつ不幸になってもおかしくないですね!ところで田中さんに最近付き纏っていた女いますよね?王女だかなんだか知りませんけど田中さんに相応しくありませんあのような女!田中さんにはもっと高貴な人が似あいます、国一つしか動かせない女より世界すべて動かせるほうが似合っています!あ、私一応超高校級の天皇とか呼ばれちゃっているんですけどどの国も私のこと信頼しているのであんな女の国なんて滅ぼせますよ!あ、田中さんが嫌がることはしませんよ!その国に住んでる人以外の動物はほろぼしませんからですから田中さん・・・田中さん?」
この女はなんだ!?
毎日付け回してくる時点でまともな女とは思っていなかったがここまで行かれた女だとは・・・
あの女とはきっとメス猫のことであろう、あれはあれでいいとこがあるやつだ
この女は恐ろしい恐ろしい恐ろしい恐ろしい恐ろしい恐ろしいコワイ・・
俺様の足はいつの間にかその女がいる場所から遠くへ遠くへ行こうと走った
走っても走ってもその女がついてきている気がして振り返るとそこにはやはりあの女がいた
「”眼蛇夢さん”私のこと置いてかないで」
そこから俺様の記憶はない