落花流水作品書庫
□小さな世界
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少女はずっと暗闇の中にいた。
物心がつく前から、ずっと。
気付けば地下室で生活していた。
真っ暗闇の世界。少女の知る世界はこれだけ。
少女はいつも孤独だった。
そんな少女の唯一の楽しみは、時々訪れる「姉」と呼ばれるものの存在。
少女は彼女を「お姉さま」と呼び、慕った。
彼女は少女を「フランドール」と呼び、可愛がった。
そんな二人の関係を知るのは、彼女の傍に常に佇む従者の少女だけ。
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