「ははっ俺の姉ちゃん可愛いだろ?姉ちゃんは綺麗な顔の男が異常に苦手なんだよなー。でもこんなに拒否してるの見たのプロシュートが初めてだよ」
「メローネ余計な事言わなくて良いの!」
笑いながら言うメローネの言葉を聞き逃すプロシュートではなく口元をニヤつかせた
急に立ち上がるとゆっくりとナマエに近づき始めた
「ほーう…嫌いなんじゃなくて苦手なのか…」
「ちょっと…近付かないでよ!」
両手を差し出しガードするナマエ
簡単に手を払いのけ懐に入り込んだ
ナマエの顎を指で掬うと唇と唇が付きそうな距離に近付いた
途端にナマエの顔は真っ赤になった
「シニョリーナ…あんまり気が強いと可愛くないぜ?」
「ひ…ぁ…っ」
「そうそう、そうやって黙って照れてりゃイイんだプリンシピッサ…」
囁き頬にキスを落とす
悲鳴を上げる間もなくナマエは煙が出そうなほど真っ赤になりそのまま背もたれに倒れた
「ッ…ハハッ!まさか気絶するほどとは…なかなか可愛いじゃないか!」
「おいおいプロシュートあんまりうちの姉ちゃんいじめないでくれよ?さっきのはキスとカウントしないからいいけど…キスもまだな初な姉ちゃんなんだぞ」
口を尖らせてプロシュートを諫めるメローネの言葉にアジト内の時が再び止まる
「なんて言ったメローネ」
「キスもまだしてない初な姉ちゃん」
「キスもまだってことは…」
「それ以上のことなんかしたことある訳ないだろ」
「はぁ?!こいつ何歳?!」
「今年で26?」
「26で何もしたことがない…だと…!」
「そんな天然記念物みたいな存在が…!」
「いたのか…!」
年長組のプロシュート、ホルマジオ、リゾットは開いた口が塞がらない
「当たり前だろオレがずっと傍にいたのに男なんか作らせるわけないだろ」
シスコンを暴露した所でナマエは意識を取り戻した
「…ん…ぅ…っ」
「あ、姉ちゃんおはよう」
「おは…ょメローネ…最低な夢を見たわ…美しいモノが私に触ってきて…」
さっきのことが全て夢だったかのように喋るナマエの頬を両手で包み自分の方へ向かせる
「ヒィイイィイッ?!」
「ようナマエ」
「ち…ちか…近いっ…!」
「そんなに俺が苦手ならお前の中の苦手意識が無くなるまで…俺が可愛がってやるよ」
「い…いやあぁあっ助けてメローネ!」
横に座るメローネにしがみつく
「プロシュート、ボディタッチまでしか許さないからな」
にこやかに言うメローネからの死刑宣告にナマエは固まった
メローネからの言葉を貰いプロシュートはナマエの腕を掴んだまま立ち上がらせその勢いのまま自分の腕の中へ閉じこめた
腕の中で茹で蛸のように真っ赤になるナマエに笑いが隠せないでいる
「はっ…はははは離しなさいよ美しいモノぉお!」
「ククッイヤだ…可愛がりようがあるってもんじゃねぇか、なあナマエ」
「メローネ良いのか」
「ん?なにがリーダー」
「プロシュートだ、アレは容赦なくいじめるぞ」
「うーん…心を鬼にしてってやつだよリーダー。なにより…姉ちゃんの泣き顔ってディ・モールトそそるんだよね」
口元を歪ませて笑うSとMを兼ね揃えた生物と部屋中に響き渡るナマエの声についに頭痛だけではなく胃まで痛くなるリゾットだった
2012.08.18
年齢的にリゾット(28)→プロシュート、ホルマジオ(27)→その他的な感じです
兄貴がリーダーとは呼ばずにリゾットって呼んでるのは主の趣味です、本当にごめんなさい
メローネに姉ちゃんと呼ばれたいと言う願望と、初々しいツンデレが兄貴へのツンターン中に兄貴に弄ばれるのが書きたかっただけなんです…
初々しいツンデレを弄ぶSな兄貴が気になって仕方がない方はナカーマ(゚∀゚)←すみません…
※プリンシピッサはイタリア語でお姫様