*Dream*
□熱中症注意!
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どうしよう、どうしよう、と焦りだけが募っていく。
「あれー、名無しさんちんどうしたのー?」
上を向くと紫原君が不思議そうにこちらを見ていた。
「紫原君・・・!あの、大輝が体調悪くて・・・話せないくらいで・・・保健室に連れてかなきゃいけないのに、私じゃ運べなくて・・・っどうしよう!」
そこまで言うと紫原君は、よいしょ、と大輝を抱え歩き始めた。
保健室までの最短ルートである体育館を経由して行く。
いつもとは違う大輝の様子に気付いた赤司君は、ひょい、と何かを投げて寄越した。
それはアイスノンで、私はすぐさま大輝のおでこにそれを当てる。
一言、ありがとう!と赤司君に伝え、私達は急いで保健室へと向かった。