*Dream*
□熱中症注意!
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ミンミンと忙しなく鳴く蝉の声をBGMに、私はマネージャーの仕事に勤しんでいた。
それにしても暑い。
近年から温暖化が進み、暑いのは仕方ないのだが、暑い理由はそれだけではない。
それが何か、というと青い髪の毛の男のせいだったりする。
「大輝、暑いから離れて」
私がそう言っても、んー、と返事を返すだけで一向に離れる気配はない。
付き合ってるのだから、くっ付かれて嫌なわけがない・・・が、今は部活中。
こんなのところを赤司何かに見られたら何をされるか、想像するだけでも恐ろしい。
(はぁ、とりあえず退いて貰おう)
私は身体を反転させ、大輝と向かい合わせになるように立つ。
(・・・大輝ってこんな顔色してたっけ?)
顔を覗き込むと、やはり体調が悪そうだ。
「大輝?ちょっと、大輝!大丈夫!?」
声を出すのも辛いのか、微かに頷く大輝。
(保健室に連れてかなきゃ・・・!)
しかし、自分より数十センチも背の高い、しかも男の子を運ぶなんて私にはムリだ。