*Dream*
□甘い甘い。
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私の好きな人は、お菓子が大好きな男の子。
今は部活後の帰り道。
お腹が空いたらしい敦は、今、5本目のまいう棒を咥えたとこだった。
『敦、よく食べるね』
「んー、お腹空いたしー」
サクサクと音をたて、敦の胃の中へと消えていくお菓子。
美味しそうに食べる姿を見て、私も食べたくなってきた。
『敦、私も食べたい』
そういうと敦は鞄からチョコレートを取り出し、私にくれた。
「チョコあげるー。名無しさんちん、チョコ好き?」
『あんま食べないけど、普通に好きだよ』
「なら良かった。でも、嫌いだったら俺が食べるしー」
あはは、と笑い、私は彼から貰ったチョコレートを口に含んだ。
ぶわっ、と口内へ広がるチョコの香りと味。