*Dream*
□あなたの言うことは。
1ページ/10ページ
いつも通り、私は彼氏である赤司 征十郎と仲良く登校していた。
私は朝から手を繋いで征十郎といられるのが嬉しくて、ずっと頬が緩みっぱなしだ。
そんな幸せ気分で歩いていた時だった。
「あ、名無しさん。今日一日誰とも喋らないで」
征十郎から突然落とされた、絶対命令。
ビックリして固まってしまっていたらしい。
名無しさん?と顔を覗きこむ征十郎。
『あっ!ごめん!』
私は慌てて返事をする。
征十郎は、そんな私を見てクスリと笑うと、綺麗な笑顔を浮かべる。
そして確かめるように、もう一度。