*Dream*
□勘違いとお願い。
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「名無しさんっち、次の試合に勝ったら、お願いがあるッス!」
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まだまだ暑い8月中旬。
今日は、バスケ部の試合があった。
結果は黄瀬くんの通う、帝光中の圧勝だった。
黄瀬くんとは、私の彼氏である。
「名無しさんっち、今日は応援しに来てくれてありがとうッス!」
「ううん!黄瀬くん、すっごいかっこよかったよ!」
「ホントっすか!?うわ、マジ嬉しい…!」
本当に嬉しそうに、ニコニコ笑う黄瀬くん。
それを見て、私も嬉しくなり、頬が緩む。
一頻り笑い合うと、黄瀬くんは不意に真面目な顔をした。