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□てにクロ
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菊丸の言葉に、
幸村が「ちょっと待て」と制止する。


「俺1人でやる訳ないだろう?
不二と菊丸もやるんだよ」

「え?僕と英二も?」

「まぁ、嫌いじゃないからいいけど。
何の歌にするつもり?」


幸村は先の笑みよりも、
更に深い・・・企む様な顔で伝える。


「も○クロの完コピ」


不二と菊丸は一瞬固まった後、
脱兎の如く場を離れ・・・
ようとしたが幸村に掴まった。


「あとの2人は誰を誘おうか?」

「何で、も○クロなんだよ!?
やるんなら全員でA○Bでいいじゃん!」


逃げられないのを察した菊丸が、
自棄になり皆を巻き込む発言をする。


「目立つのは少ない方が良いじゃないか?」

「それが嫌だから言ってんの!!」


幸村に掴まった時点で諦めていた不二は
深々と嘆息した。

菊丸に幸村の意見を覆すのは到底不可能で、
2人は渋々と幸村の後を着いて行く。


「で、誰を道連れにするの?」

「道連れって人聞きの悪い・・・
1人はブン太にするよ。
簡単に言う事を聞きそうだ」

(やっぱり道連れなんじゃん・・・)

(ブン太くん 可哀想・・・)


幸村から話を聞かされた丸井は、
顔を引きつらせながらも反論をしなかった。

言うだけ無駄だと判っているあたり、
流石は立海レギュラーである。
 
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