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□自分好み
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「不二〜、あっそぼ〜!」


ノックもせずに入って来た菊丸は
不二を見て固まった。


「英二、どうしたの?」

「不二・・・何か、キラキラしてる・・・」


髪を解かして、爪を磨いただけで、
キラキラって何だよ?

不二の表情で疑問が判ったのか、
菊丸は「オーラがキラキラ」と、伝える。


「ユッキーと白石は不二を溺愛してるね」

「溺愛・・・」


他愛ない話をしていると、
いつの間にか かなり時間が経ってた様で
幸村と白石が戻って来た。


「ただいま〜って、菊丸 何で居るの?」

「遊びに来てただけじゃん!
あ〜、嫉妬深い男はヤだね〜」


菊丸は幸村にベーと、舌を出し
自室に帰って行った。


「菊丸くん・・・勇気あるなぁ」

「フフッ、明日の練習が楽しみだね」


幸村の言葉に、不二は親友の無事を祈る。

無理だろうけど・・・


「さぁ、不二。そろそろ寝ようか」

「そやなぁ、不二くん。寝ようや」


あぁ、今日もか・・・

この部屋割りになってから、
不二は幸村、白石と川の字で寝るのが
何故か義務付けられていた。

反論は散々したが聞き入れて貰えず、
既に毎晩の日課になっている。

 
「不二、明日は足の爪を手入れしたげるね」

「パックもしたるからなぁ」


もう、好きにして・・・

不二は諦めの溜め息を落とした。



 
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