Challenger!!
□5挑戦:May I looking for you ?
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「アリス、アリス。オレはどうしてここにいるんだろうね?あっ、別に存在意義を訊いている訳じゃなくて、オレがなんでここにいるかってこと」
「さあ、なんででしょうね?
その穢らしい口でアリスの名前を呼ばないでください。この雑菌源が」
「うるせえよ。別にオレは兎さんなんかに話しかけてねえ。兎らしくゲージの隅でがたがた震えてろ、実験動物が。
でね、アリス。どうしてオレが君らのデートに巻き込まれなきゃならないの?初デートに部外者がいたらCまでいけないだろ」
「あなたも十分に煩いわ。たかがデートくらいで女が自分のものだと感じる男みたいなことを言わないで。……あと、ペーター。別に喧嘩とかじゃないからそのナイフじゃないものをしまえ。銃は食べるときに使わないでしょ」
「いやいや、狩りをする時には使うぞ。その哀れな実験動物は目の中にボディーソープを注射されて既に調理されているキノコ料理を間違えたんだろ?まったく、馬鹿だよな。やーい、やーい。馬鹿兎。
んじゃ、オレは帰るわ。そこの愛玩動物に射殺される前に帰るわ」
「待って」
「っ……なんだよ、アリス!!人が散歩しているときに無理矢理手を引いてここまで連れてきて、何をしたいんだよ!?
……あっ、どうも。お食事中の皆様。直ぐにわたくしは消えますので」
「ごめん……」
「アリスは何も悪くありませんよ。この口の悪い無礼な××××が悪いんですから。と、言うことで死んでください」
「誰が死ぬかボケ!!……ああ、マジで疲れた。帰るから手を離せよ、アリス」
「あっ、うん……あのね、ムツキ。今度、二人であそ」
「遊ばない。じゃっ」
嫌いだ。大嫌いだよ、アリス=リデル。
そう言ったらアリスはオレのことを嫌うだろ。
現実の香を漂わせるオレはいちゃいけないんだ。
「あたしね、嫌われてないと思うの」
「………まだ、懲りてないんですね。あの女は」
「ペーター、ムツキに何かしたの?」
「別に、貴方の気にすることじゃありませんよ」
「ペーター」
「……」
「ペーター」
「……」
「ペーター=ホワイト」
「………痛めつけて、脅しただけですよ」
「最低ねっ……」
「アリス、待ってくださいよ!!」