はきだめ

□僕だって
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君たちにとって僕はなんなの?
君たちといると苦しくなる
「もう嫌だ」って心が叫んでるんだ


「消えろ」なんて言わないで
僕がいないように扱わないで
僕の存在を消さないで


溜まりに溜まった心が溢れてポツリと口から言葉を吐いた
それは僕にとっての限界だった
僕の心は傷つきすぎたんだ


構ってもらえて嬉しいはずなのに
どうしても喜べない
こんなんだったら前みたいに空気のように扱われたほうが楽だった

大人はみんな助けてくれるって思ってた
でもそれは結局綺麗事で
知ってても誰も助けてくれないのが現実だって思い知らされたんだ

どうしてこうなったのか僕には分らないんだ
僕は馬鹿だから
後悔することしか出来ないんだ


全部全部、後悔してる
こうなる前に戻りたいと何度思ったか
僕がこの空間にいることが間違いだったんだ


そう思えば心は軽くなる
そんな気がしたのに
なにも変わらない


「消えろ」なんて言葉に耐えれるほど
僕は強い人間じゃない
僕は弱いちっぽけな人間で


ゴミじゃないんだ…
ちゃんと感情くらいある
「ちゃんと…ちゃんと…」


僕に「消えろ」と言ったこと後悔させてやるんだ
一生拭えない、背中に纏わりつくような罪
これはほんの少しの僕の復讐



「死ねるんだ…」



涙を流しながら



僕は屋上から勢いよく飛び降りた



「僕は人間なんだっ」




そう言いながら僕は逝った──…




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いじめのお話。

人間扱いされず、ゴミ扱いされた「僕」の少しの復讐と人間だということを「みんな」に理解させる、という思いからの行動。

「みんな」とはクラスメート。
空気のように扱われてたころは本当に空気。
でも、ゴミ扱いされ始めたら、空気扱いなんて比べモノじゃなかった。
「僕」にとって「消えろ」は「死ね」よりも心をズタズタにするもの。
「僕」の心はよく、ここまで耐えれたと思う。
「みんな」は一生の罪を背負い、抜け出せず。
お互いがお互いを攻める。

「お前があの時、ああしたから!!」
「お前のほうがひどかっただろ!?」
「私はいけないことだと思ってたっ」
「そんなこと言いながら自分だってやってたじゃない!!」
「じゃあ、どうして止めなかったの?」
「どうして先生も知っててなにもしなかったの?!」
「先生はお前たちが間違いに気付き、自分たちで解決してくれることを願ってた」
「だからって何もしないの!?」
「お前だってしてたくせに先生によく言えるな」
とか言ってるはずです。

結局は「みんな」は「僕」のことを悲しんでいるわけじゃなくて「自分が殺した」という罪から逃げたいだけなんです。
だから、人に罪をなすりつけようとしているんです。

そして、一番酷くいじめた人が次のいじめの対象に…


人間特有の悪循環です。



とか言ってみたりねww


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