兄×ボクSS
□お兄ちゃんだよ!
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「ざ、残夏!お前兄弟なんかいたのか!?」
金髪君が言う。
‥‥っていうか残夏!?よびすてなの!?
「し、知らないよ、ボク。」
おどおどしてる♪
「そりゃそうだよ、俺、生まれてから羅蜘蛛家に引き取られて残夏と会ったことねぇし。
弟が生まれたっていうことだけ知らされたんだよ。
夏目家に俺が生まれたっていうのはトップシークレットだったわけだよ」
ラウンジは俺の話をきくモード。
「なんで羅蜘蛛家に?」
残夏が俺にきく。
「俺が鬼蜘蛛の先祖返りだからだよ。夏目家は百目の先祖返りの家系だから、俺は夏目家の遠い遠い親戚に引き取られたっていうわけさ。
そもそも俺の母親は羅蜘蛛家の人間でさ夏目家の男に恋しちゃって、俺が生まれたわけ。
俺が生まれたあと母親はすぐ死んで、父親は新しい人見つけて、残夏が生まれたんだよ」
そして俺は弟がいることを知った。
「母親違いのお兄‥‥ちゃん、っていうこと?」
びっくりしてんなぁ。
別に今はそれでもいい。
俺はお前に会うために生きてきた。
「あぁ、そうだよ。ずっと会いたかった‥‥残夏。」
そして俺は残夏の手ギュッと強く握りしめた。