r(^ω^*)))聖☆兄

□そんな笑顔は見たくない〜前編〜
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「ぼ、梵天さん本気で帰らないみたいだね…」
「ごめんねイエス…多分早く終わらせるしか方法はないよ…彼すごく頑固だし…」
「うぐぐ、私たちのラブラブTimeを邪魔するとは…。まぁ、仕方ないか…梵天さんもお仕事だし」

イエスとブッダは私に聞こえないようコソコソ話をしている。聞こえているということは二人に報告するべきだろうか…。

二人は肩を寄せ合い、仲よさそうにしていのるがとても辛い。しかも、それをこんな近くで見なくてはならないなんて。

私の方があなたを愛しているのに…そこにいる青年なんかよりずっと前から…より深く…

「お二人共…仲良くお喋りしているのは宜しいですが、手を動かさなければ書き終わらないのでは…?天部総出で悟アナを宣伝しているのですから頑張ってもらわな…」

「分かってますよ!だからこうイエスも一生懸命手伝ってくれてるのではないですか…!」

梵天は決して穏やかではない口調で反論され口を閉じる。

ブッダの隣にいるイエスをかばう発言に対し、あまり感情が表に出ない梵天が微かに形の良い眉を歪めた。

そんなに彼を必要としているのか…私ではダメなのだろうか…

梵天の中に不満の気持ちがぐるぐる巡る。


数時間が経ち、やっと原稿が仕上がった。

「わーい!やっと終わったー」
「イエスありがとう。本当に助かったよ」

「お二人共、お疲れ様です。お二人が頑張ってくださったので印刷所までに結構時間があります…そこで、この余った時間で少しブッダ様と今後について話し合いたいのですが、イエス様は席を外して頂けないでしょうか?」

いきなりの梵天の提案にキョトンとする二人。
「わ、分かりました!終わったらメールして!私はコンビニとか行って来るから!」
イエスは出掛ける準備をそそくさとして、部屋を出て行こうとした。
すると、ブッダがイエスの腕を掴み寂しそうに呟く。
「今日の夕飯はイエスの好きなものだから…」
徐々に赤面していく二人にまた梵天の眉は歪む。

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