r(^ω^*)))聖☆兄
□運命
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かすかに動く肩と静かに聞こえる寝息…
散歩から帰ってきたら、ブッダが昼寝をしていた。いつもの螺髪をほどいて長い黒髪を下ろしている。
『さすが…アジアンビューティー…』
ふふふ…と微笑んでイエスはブッダの髪に手を伸ばす。
ツヤツヤの黒髪。甘く香るシャンプーの匂い。
美しい…
『その美しさにもう僕は虜なんだよ…』
「あの…聞こえてるよ…イエス…。凄く恥ずかしいんだけど…」
『ご、ご、ご、ごめん!お、お、起きてたの⁉だって君は美しいから…って…あの…怒ってる?』
「怒ってはいませんよ…。ただ、君が一瞬キューピットに胸を貫かれたのかと思いましがね。ハハハ…」
『そうかもしれないよ…ブッダ…ここがとても痛いもの…』
そう言ってイエスは心臓付近のシャツをギュッと握る。さっきとは一変した悲しい目で。
「それ以上言ってはいけないよ。君はイエス・キリストで私はブッダだもの。私たちは親友であり、それ以上でもそれ以下でもないんだから」
でも君を愛してるんだよ…誰よりも…でも、こんなこと言ってはいけない。それは私たちが聖人であることから始まる。
考えれば考えるほど…君が欲しくてたまらない…
『ごめんね…』
「ごめんね…」
ー私の愛する人よー