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□とある師走の一日
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2012年12月某日

世間はクリスマスから年末にかけて
賑わっている最中だが、
警視庁の中となれば話は別だ。

世間が賑わう = 犯罪が起きる可能性が増す

当然、10係の姫川班も例外ではない。

幸い、寒い外に出なくて済む在庁待機ではあったものの、
せっかくの年末年始を家族や恋人と過ごせない班員の
重たい空気が部屋には満ちていた。


湯「あーあ、せっかくの年末年始なのに。主任はなんでそんなに冷静なんですか?」

姫「今さら文句言ったってどうにもならないでしょ。‥ほら、さっさと書類片付ける!今年の書類は今年のうちに片付けるわよ!」

湯「主任、どうしたんですか?いつもは出来るだけ片付けをしなくて済むように逃げるのに‥って、何で菊田さんニヤけてるんすか?」

菊「なんでもない」

菊田は無意識のうちにニヤけてしまっていた自分の顔を引き締め、
せっせと片付けをする玲子の方に目を向けた。

この中で、玲子の珍行動の真相を知らないのは、
おそらく湯田だけである。

家族のいるたもっつぁんと、
恋人である菊田には玲子から伝えたし、
勘の良い葉山は気付いているだろう。





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