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□キミヲマモル
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「みんな、いい?」


7月某日、姫川班のメンバーと
なぜかまた一緒に捜査をすることになった井岡は
とある事件の被疑者・高岩遼太郎の住むアパートの前にいた。

事件が起こったのは2週間前の22時頃、
予備校帰りの女子高校生が突然男に路地に連れ込まれ暴行を受けたというものだった。
それから4、5日おきに新しい被害者が出ており、本部が焦っている頃、
例により玲子の鋭いプロファイリングで被疑者を割り出したのだ。

―私と同じ..

玲子はこの事件と自分の過去を重ね合わせていた。
自分と同じような経験をした子たちを救いたい、その一心で捜査をしてきた。

「高岩を油断させるために、まず私が行くわ。みんな配置について!‥いい?このヤマ、絶対とるわよっ!」

「「はいっ」」

玲子の判断に、1人心が落ち着かない者がいた。
菊田である。
玲子の恋人であり、玲子の過去を知るものとして、純粋に心配しているのだ。

「主任、無理しないでくださいね。
なんかあったら、俺が助けますから。」

「‥ありがと。」

菊田が玲子の耳元で囁くと、
少しだけ玲子の頬が赤くなったような気がした。






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