dream

□勘違い注意報
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ある日の放課後。

生徒会室の扉に耳をくっつけ離さない
榛葉がいた。


それが何故かと言うと…


「やぁ…っ!だめ…っ!!」


「だめ?…だめじゃないだろう?
こんなに腫らして…。」


生徒会室の中からは名無しさんの喘ぎ声と
椿の声が聞こえる。


好奇心から耳が扉から離れない。


(あいつら…付き合っているとはいえ
こんな場所で…。)


「よぉ榛葉。
こんなところで何してんだ?」


いきなり話しかけられ
心拍数が速くなる。


驚きながらも、口に人差し指をあて
違うほうの手で扉を指さす。


「大きい声をだすな。
…聞いてみろよ。」


赤面している榛葉に言われ
同じように扉に耳をあてる安形。


「んぁ…!!椿くん痛い…っ!」


「すまない…。
だが、もう少しだから辛抱してくれ。」



(うぉぃっ!!こいつらこんなとこで…!)


生徒会室の中に響く2人の声。


(おもしろいことになってるじゃねぇか。
しかも…あの堅い椿が…。)


また、安形も食いつくように扉に耳をあて
その声を聞いていると…


「あら。お2人ともどうしたんですか?」

中の声を聞くことに夢中で
気づかなかったが側には扉をあけようとする丹生がいた。


驚く安形と榛葉だが、どうにかして扉を開けさせまいとする2人。


「ミモリンっ?!だめだよー…!」


だが、その声は間に合わず
扉を開けた丹生。



「いたたた…っ!椿くん痛いよ!」

「君が動くからだろう!じっとしていろ!」


椅子に座る名無しさん。
その名無しさんの足に湿布を貼る椿の姿。


想像と違う現実に口をぽかーんと開けて
呆気にとられる安形と榛葉。


それに気づいた名無しさんと椿。


「会長?榛葉さん?どうしたんです??」


『……ま』


「「ま?」」


『お前ら(君たち)まぎらわしーんだよっ!!』


「「???!」」


何故怒られているのかわからないというように名無しさんと椿の頭にはハテナマーク
が浮かんでいるのだった。



((なんで怒られてるんだ??))

(ったく…期待させやがって…。)

((…???))



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