dream

□君しかみえない
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『椿くんのばぁか…。』




ふてくされながらとぼとぼ道を
歩いている私。



その理由は数分前のこと…



今日、私は椿くんとらぶらぶデート
…をするはずだった。



なのに


なのに!


なのにっ!!




私がちょっとトイレいっているうちに
椿くんったら逆ナンされてて………


しかも、ちょっと楽しそうだった…。


私からはすぐ目そらすくせに。


私といるの楽しくない?


ダメだ…イライラしてきた。



(いいもん。
私だってナンパされてやるんだから。
椿くん浮かれちゃって…。
ちょっとキレイな顔してるからって…。
かっこいいからって…。
マツゲ長いからって…。
ってかあの仔かわいかったなぁ…。
…椿くん私が居ないの気づいてるかな?)



イライラと不安が爆発しそうだったので
私はその場を離れた。



…そして今に至る。



私は気持ちを落ち着かせるために
ベンチに座った。



すると2人の男が私に話しかけてきた。



〔ねぇ、君1人なの?〕
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