皆さんは[勿忘草(ワスレナグサ)]という花をご存知でしょうか?

 [勿忘草]は空色で小さな花を房のようにつけるヨーロッパ原産の多年草です。
 よく道路に生えている[胡瓜草(キュウリグサ)]と似ています。ある小説では[胡瓜草]の名前を知らない少女によってそれが[姫勿忘草(ヒメワスレナグサ)]と名付けられたくらいです。

 では[勿忘草]の名前の由来は?
 [勿忘草]その名の由来は実は、中世ドイツの悲恋伝説に登場する主人公の言葉に因むものなのです……

 昔、騎士ルドルフはドナウ川の岸辺に咲く可愛らしいこの花を、愛する恋人ベルタのために摘もうと岸を降りました。しかし彼は誤って川の流れに飲まれてしまったのです…。ルドルフは最後の力を尽くして花を岸に投げ「Vergiss-mein-nicht!(僕を忘れないで!)」という言葉を残して死にました。一人残されたベルタは彼の墓にその花を供え、彼の最期の言葉を花の名にした…と言われています。


 [勿忘草]の花言葉は「真実の愛・私を忘れないで下さい」…これらもこの伝説に因んで付けられたそうです。

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