転生先は…ヘタリアの世界!?
□7章
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三人称side
時はWWU…
ザザァーーン…
青い空、白い雲、大陽の光を反射して輝く海と押し寄せる波…
バチャバチャッ
イタリア「隊長!カニ見つけたでありますカニーーー!」
イタリアは左手でカニを持ち、ドイツに向かって右手で敬礼をした。
軍服を脱ぎ、ラフな格好を見ると「バカンスだろうか?」と思う。
ドイツ「それはいいがはしゃぎすぎて溺れるなよ。」
報告をしてくるイタリアにドイツは焚き火の準備をしつつ、注意をした。
彼もイタリア同様上着を脱いで軽く羽織っている。
日本/シチリア「『ドイツさん、こんなものでいいですか?』」
と、食糧の調達に行っていた二人が帰ってきた。
日本は両手に沢山の果物を抱え、シチリアは右手にバケツ、左手に手作りの釣竿を持ってドイツの元へ歩いてくる。
日本「探してみれば結構あるものですね…」
シチリア『こっちも、こんな簡単な釣竿でも意外と釣れるものなんだな〜…って思いました。』
日本は採ってきた果物を眺めてしみじみと呟き、シチリアもバケツを砂浜の上に置き、竹・糸・釣り針だけで作った即席の釣竿をいじって嬉しそうに笑った。
イタリア「わ〜日本良いの見つけてきたね〜。おいしそうだよ」
ドイツ「シチリアもよくこんな短時間で4匹も釣れたな。」
イタリアは先程のカニを頭に乗せ、日本の抱えているパイナップルやヤシの実、マンゴーを見て褒める。ドイツはシチリアのバケツを覗き込んだ。
日本「まだまだ奥に色々ありそうでしたよ。」
シチリア『びっくりですよね?…丁度、釣りをしていた場所に魚の群れが来ていたんでしょうか?』