ヘタ鬼 〜トリップ!!皆で脱出しようね。〜

□4章
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館の入り口


 【ある館】の入り口に連合国+カナダが集まっていた。


中国「本当にこんな所あったあるか!」


 中国が目の前の館を見て驚きの声をあげる。


イギリス「噂だと思っていたんだが…あるもんだな。」


 イギリスも館を見て、「同感だ」とでも言うように呟いた。


フランス「この寂れた感じが、雰囲気あっていいんじゃない?」

カナダ「僕はあんまり気乗りがしないんだけど…。」

 カナダは少しおどおどしながら言う。
 しかし…


アメリカ「?今なんか声がしなかったかい?」

ロシア「またまたアメリカ君たら〜!何にも聞こえないじゃない〜!」


 アメリカとロシアには幻聴と思われてしまった。


カナダ「……………。」


 何とも言えない表情で黙りこむカナダ。


アメリカ「それにしても……なんかあまり楽しそうな場所ではなさそうだね。」

 アメリカはどうにも嫌な雰囲気を放つ館に不安を感じたようだ。


イギリス「……。」


 イギリスは黙って館を見つめている。


ロシア「まぁちょっと見て帰ればいいんじゃない?夕方前には出られると思うんだ。」

中国「そうあるな。我もあんまり長居したくねぇある!」


 ロシアはいつも通り楽しそうに笑い、中国もそれに同意した。


フランス「んじゃ、取りあえず入ってみるか。」


 ガチャッ、ギイィ…


 扉は鈍い音を発てながらゆっくりと開く。
 そして連合+カナダは館へと足を踏み入れるのだった。
 これから起こる逃走劇を予期することなど、この中の誰に出来ただろうか……
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