ヘタ鬼 〜トリップ!!皆で脱出しようね。〜
□閑話
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イタリアとトニー(?)に遭遇する前のこと…
3階 廊下
ホワイト『ねぇねぇ、黒羽』
黒羽『?何、ホワイト?』
ホワイト『黒羽はどういう風に戦うの?』
ホワイトは黒羽から神聖ローマに力を貰い戦えるようになったとは聞いたが、具体的にどう戦えるようになったかは聞いてなかったことを思い出し、黒羽に質問した。
黒羽『あ…そう言えばまだ説明して無かったね。』
そう言うと黒羽は懐から紙とペンを取りだす。そしてサラサラと何かを書き始めた。
黒羽『…っと。私の戦い方を簡単にまとめると、こんな感じだよ。』
黒羽は紙をホワイトに見せる。
ホワイト『どれどれ…』
ホワイトは紙を覗き込んだ。紙には次のように書かれていた。
・戦い方はそのときの[ジョブ]によって異なる
・[ジョブ]とは職業のことである
・[ジョブ]は一度に2つ、掛け持つことができる
・2つの[ジョブ]の組み合わせにより、新たな[スキル]を使えるようになる
・[スキル]とはジョブ毎に使える特別な技である
・ジョブは[ジョブチェンジ]という魔法で自由に変えられる
・[ジョブチェンジ]だけは、どの職業のときでも使える
ホワイト『…なるほどね〜♪』
ホワイトは箇条書きになっている内容を読み、理解したようだった。
ホワイト『それで黒羽は今、何と何のジョブを掛け持ちしてるの?』
黒羽『私が今掛け持ちしてるのは…[魔導士(ウィザード)]と[歌姫(ディーバ)]だね。』
ホワイト『DIVA?』
首を傾げるホワイトに黒羽は簡単な説明を始める。
黒羽『[歌姫]っていうのは名前通り【歌声】で戦うんだよ。戦い以外にも、回復や仲間のサポートも出来るんだって。』
ホワイト『わぉ!!…で、他にはどんなジョブがあるの?』
黒羽『そうだね…剣士(ソードナイト)や僧侶(プリースト)、弓手(アーチャー)なんかもあるみたいだよ。』
ホワイト『へーー!!なら、その場に応じて戦えるんだね〜』
黒羽『うん…ってそれはホワイトも同じでしょう?魔法使えるし、武器も自由に出して使いこなせるし。』
ホワイト『ま〜ねぇ☆』
ホワイトは黒羽の言葉に胸を張って答える。
ホワイト『なら…僕は武器で戦うのに慣れてるから、黒羽には魔法で援護して貰っていいかな?』
黒羽『いいよ、…というか、今の私のジョブじゃ援護しかできないから』
苦笑する黒羽。
ホワイト『んじゃ、よろしく☆』
ホワイトは右手をグーにし、親指を上に立てニカッと笑いながら黒羽に向けた。