parody

□囚人
1ページ/1ページ

ある世界 ある場所
独りのイタリアは
鬼を嗤(わら)い そして吼える
モドセヨ モドレヨ

仲間を 奪われ
哀しみに 暮れる
俺が噂 聞かなかったら
ミンナハ イキテタ

一人で逃げました
化物が怖くて
みんなが俺のことを護る
ゴメンネ ヨワクテ

あぁ いつか皆で
出れるというのも
夢だと
しってるんだ

頬をつねれば これは悪夢で
怒鳴る君の声 聞ける気がした
「おいこら、また会議中に寝て!!」と
「シエスタしてないで話聞け!!」と

だけど頬を
つねっても
これは悪夢
ではなくて現実…


恐怖を押し込め
館を探索
君の姿が目にはいる
ニホンダ ヨカッタ

だけども君は
微笑み俺に告げた
「私はここまでのようです」
スミマセン サヨナラ

笑い合いながら
今日まで生きてきて
これほど
泣いた日は無い

俺がちゃんとドイツの訓練
真面目に受けてさぼらなかったなら
知ることが無かったお化け屋敷
楽しい毎日が続いてたね

励ませど
名を呼べど 目を閉じた
君には届かない

そして他の国達も
一人一人死んで逝く
残るのは俺独りだ
化け物に追われ思う

もう少しだけ生きたい
それはもう難しい気持ちじゃ
無くてただ死んだ国(なかま)に
「アイタイ…アイタイ…アイタイ…アイタイ」

笑い過ごした日は戻らずに
走馬灯のように甦る
一つ一つ俺の宝物
それは決して戻ることの無い世界

歪みイカれたお化け屋敷に
囚われた十人の国達
「亡くした命を取り戻したい」
日記抱(いだ)いて強く願った

時計の針戻し二回目へ
俺はみんなのこと護れたよ
紅い華の咲いたその部屋に
親友の悲痛な声が響く

君の声が
遠退いてく
でもホントは
俺だってみんなと

生きたかッタ…

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ