黒子本棚

□わりとゆるい朝
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降赤。降くんが京都の赤司宅に来てます






ぴぴぴぴぴ…

「う…よく寝た…」

「おはよう、いい夢見れた?」

ぴぴぴぴぴ…とうるさく鳴り続ける止められる気配のないアラーム止めた。

「休みの日にまでアラームつけてんだね」

「すこしでも時間を有益に使いたいからね」

僕の恋人はそう言いながら起き上がった
いつも得意げ、というか高圧的というか、威圧的というかまあ恐れられてる元帝光中バスケ部キャプテン様は、朝が弱いらしく少しふにゃふにゃした声で目を擦りながら言われても、まあ可愛いとしか言いようがない。

「ふぁ〜…寒い、ココアが飲みたい…」

猫の様に気まぐれでポーカーフェイスな表情しか外では見せない征十郎が、俺の前では色んな表情を見せてくれるのが嬉しい。

キセキの奴らの前では少し感情を出すが、他にはほぼ無表情と言ってもいいだろう。黒子といい勝負だ。
だからキセキの奴らは征十郎が大好きみたいだ
征十郎はモテる。老若男女虜にするようで、気づけば校長をも超える決定権を持っていたりする。
彼の崇拝者は多く、みんな征十郎が好きだそうだ。

そんなとてつもない恋人の為にココアを練る俺はその中のだれより征十郎を好
きでいる自信がある。
新聞を読む征十郎の前にココアを置くとき、綺麗な顔が至近距離にあったので軽くキスした。

「はい、ココアだよ」

「!…ありがとう」

適当に朝食を作る。トーストと、ベーコンエッグ、ちぎったレタスとオニオンスープ。

「卵何個食べる?」

「二個」

じゅわっとベーコンと卵が焼ける香ばしい匂いが食欲を誘う
お湯を沸かしてインスタントスープをつくり食卓に運ぶ。
ふとカレンダーに目をやると、暫く部活がない時期だとわかった。

「今日どっかいく?」

「行きたいところでもあるの」

「いや、せっかく征十郎と二人だしデートしたいなーと思って。あ、一応京都も観てみたいし」

そういった辺りでベーコンエッグの完成。トーストにマーガリンを添えて食卓へ。
いただきます、と手を会わせてから食べ始めた。

「どう?」

「おいしい」

「やった」

「毎日食べてもいいくらいには」
「毎日作ってあげようか」

「無理だろ」

もっと可愛い反応が来るかと思った。ちょっとつまらなく思ったが、征十郎の耳が少し赤かったので満足した。
会話してた間に少し冷めてぬるくなったオニオンスープを飲んだ。



こんな日常が堪らな
く愛しい







\(^p^)/
降くんがナチュラルに赤司タラシだ




↓蛇足↓

「俺はいつか、征十郎が作ったご飯が食べたいな」

「あまり得意じゃないんだけど」

「征十郎が作った奴なら何でも食べれるよ」

「へぇ…毒でも?」

「征十郎が俺を殺すわけないでしょ」

「まあね」


\(^p^)/

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