黒子本棚
□赤い花とバスケットボール
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降赤♀
甘甘。告白
静かな、静かすぎる広い空間にだんっだんっだんだん……とボールの弾む音が自然にフェードアウトしていった。そこには先程ボールを落とした少年と赤い髪の少女が向かい合って立っていた。
少年は完全に固まっている様子。少女は少し見上げるようにして少年を見つめていた。
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「…なんで何も反応しないの」
「あ、ごめん…ちょっとビックリして」
「沈黙が長すぎる。で、返事は」
「えええ!そんな急な…!」
「私も暇じゃない、早く言え。大体、急じゃない告白などない」
会話の様子からは解りづらいが、どうやら赤髪の少女から少年に告白したらしいが、何と言うか…何とも不可解な状況である。少女は小柄で可愛らしい顔立ちなのだが、そこから放たれる威圧感は相当なものだ。そして口では大層余裕ぶっているが少女の顔は少し赤い。
「……」
「……」
「…5、4、3、」
「まっ、待って!言うから!」
「…早く言え」
俺は深呼吸をして目の前の赤司さんをまっすぐ見た。普通ならば一対一で話すことなど到底無い様な存在。圧倒的な威圧感。しかし本来
の可愛らしさと、頬の赤みが相まって、ただ可愛く見える。
「えっと、まずはありがとう。何て言ったらいいかわかんないけど凄く嬉しい。俺のどこがいいのかもわかんないけど俺は、赤司さんの気持ちに答えたい。俺はまだまだ赤司さんの事を詳しく知らないけど、前からもっと沢山知りたかった。だから、というか、俺は結構前から、あ、赤司さんの、事が、好きです」
赤司さんは突然の俺の逆告白に驚いている。こっちだってまさか赤司さんから告白されるとは思っていなかったので俺は本当にびっくりした。
「本当か?」
「嘘なんてつかないよ!」
必死で肯定する。縦に降りすぎた首が痛い
…威圧感!威圧感がすごいよ赤司さん!でも片方づつ違う色の瞳で見上げられるとやっぱり可愛い
「…嬉しい」
少ししてから、ふわっ、と赤司さんが笑った。赤司さんが微笑んだ。微笑んだ!?
なにこれどうしよう超可愛い
「わっ」
気がついたら赤司さんを抱き締めていた。愛しさが溢れだして止まらない。
いつもの高圧的で威圧的な君もやっぱりかわいいけど普通に笑った方が何倍も可愛い。
ああ、こんなこ恥ずかしい台詞、どこかで聞いたことがある気がする。
『笑うと女の子はお花み
たいに輝くんだ』
こんなに今の君にぴったりな台詞は他に無いと思う
\(^p^)/
甘甘すぎて甘甘。
降赤好きなんですよ降赤。あと♀赤司さんすきなんですよ。
あ、台詞は確かホ〇ミヤだったかと思います。