黒子本棚
□野良猫の悩み
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にゃんこパロ
僕は黒子。白猫です。
実は最近ちょっと困っています。
僕が所属しているコミュニティ…といっても、そんな大層なものではなくて、ただの仲のいい野良猫たちの集まりです。
ただ…その仲間が派手すぎて…と言うより問題猫すぎて困っています。
「くーろーちーん、なにしてんのー」
「…重いんですが」
「えー」
「退いてくれませんか。これじゃ動けません」
「(上目遣い最高)わかったー退いたげるー」
この、大きくてなぜか紫色の、なぜかいきなり僕にのし掛かってきた猫は敦くん。
なぜか僕の事を気に入ってくれているらしいです。
まぁ、あとの4匹に比べれば扱いが楽な方ですかね…
「黒子っちーVv」
来ました。この黄色いのは近所でも評判の美猫、黄瀬くんです。
「今日も可愛いねーVv
「(冷たい視線頂きました!)もー黒子っち最高!大好きっスーVv
「無視っスかぁ〜(…これは…ツンデレ!?やっべ俺特!!)
なんだかすごい寒気がしますね。冬が近いんでしょうか…(まだ8月なんですけど)
彼の事は基本的に無視です。
「黒子に迷惑をかけるな。本当にお前はバカなのだよ、黒子が迷惑がっているのだよ。一
回死ぬのだよ」
「ちょ、最後のは酷いっスよー!」
「あ、でも死ぬ前に唯一の取り柄であるその顔で餌貰ってきてから死んでくださいね」
「そうなのだよ」
「やっと口聞いてくれたかと思ったら、餌っスか!?これはガチで酷いっス」
「俺の知ったことじゃねぇよ」
紹介が遅くなりましたが、先に来たフワフワの緑色の猫は慎太郎くん、後に来た青い猫は大輝くんです。
慎太郎くんは頭がよくて、いつも変なものをどこかしらにつけている、まぁへんな猫です。過保護過ぎて困っています。
大輝くんは一番僕と一緒に居ることが多い猫です。基本的に馬鹿ですが、なかなか強いので心強いです。最近とてもスキンシップが過ぎる気がします…気のせいだと思いますけど…たぶん。
「よぉテツ。今日もフワフワだな、野良猫なのにな」
「どこさわってるんですか。変態(黄瀬)ですか」
「いや、黄瀬じゃねぇよ。テツのフワフワの■■■だよ」
「いや、だからどこさわってんですか本当に。発情期はまだ先ですよ」
「(まさかテツの口から発情期と言う言葉が出るとは…)じゃあ発情期になったらな」
「大輝くん、聞いてください。僕は雄です。大輝くんも雄です。解りましたか馬鹿
峰くん?」
「馬鹿峰くんって…」
「まぁ落ち込まないでっスよー」
「黙れ唯一人の名字呼び」
「それ結構気にしてんのしってるっスよね!?」
いつもこんな風にうるさくするから、僕はいつも苦労している。
なんだかお腹が減ってきました。
「みんな、テツヤがお腹空いたって」
赤い、スマートな猫が静かに歩いてきた。
彼の名前は征十郎くん。このコミュニティのボスです。
なんでも見透かした様なことを言います。
さっきだって僕はなにも言ってはいなかったのに。
「テツヤが考えてることなんてすぐわかるよ」
だって僕のテツヤだからね、と耳元で囁かれる。
「あ、ちょっと赤司っち何してるっスかぁ〜?」
「黒子は俺のなのだよ」
「いや、テツは俺んだろ」
「えー黒ちんは俺のおやつでしょー」
「黒子っちは渡さないっス!俺のものっスよ!」
「それはないです。絶対」
「まぁ、普通に考えて僕のものってことでいいよね?」
僕は誰のものでも無いと言う選択肢は無いようです。
今日も賑やかすぎる僕の日常
\(^p^)/\(^p^)/\(^p^)/
にゃんこシリーズ開始ー(*^o^*)