ジョジョ本棚

□Lies or?
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フーゴとジョルノ。





ねえジョルノ
最初に言っておくけど、僕の話は全部嘘かもしれないんだよ?
もしかしたら元々僕はボスの送り込んだ暗殺者だったかも知れない。


それなら、この話もこの先も全部ウソかもしれないですね。
それでも僕に何か言っておきたいんでしょう?何か聴いて欲しいんでしょう?


そうなんだろうね。僕にも良くわからないが、君に聞いてほしいのだと考えるとしっくり来る。
僕は、君達をうらぎってなお僕は生きてるんだ。命をかけられなかったんだよ…そう、怖かったんだ。
沢山、沢山後悔している。


今でも?


ああ。今でもなぜ僕はナランチャのように進むことが出来なかったのか、ってしょっちゅう考えるんだ。僕は…このままでいいのかな?


…疲れてる夜にはどうしてもあの時のことを考えてしまいますよね。そういう様な日は僕、絶対一人で眠るんです…全てを遮断したくて。だけど…


すぐに目が覚める?


ええ。僕はいつも僕に出来ることが他に無かったかと、意味の無い過去の可能性を探してしまうんです。
本当は無駄だって僕にも解っているんです
ベッドサイドに置いてある水を全部飲んでしまっても、喉の乾きは消えなくて
。むしろ余計に目が冴えてしまって。あるはずの無い物を求めてしまって。酷く虚しくなるんです。


君の話は、まるで自分を見るように僕と同じだ。いつも、自分がいればブチャラティも、アバッキオも、ナランチャも死ぬことはなかったんじゃないかって考えて。
まだ僕は怖いんだよ。


今、この世界は僕のものになりました。それなのに僕はふとしたときにあの時に引き戻されるんです。心はあの時のままで止まってしまったようで。


表向き何もないかの様なのに、実は心は涙を流していたりする。君と僕は本質的な所で似ているのかもしれないな


そうですね。でも僕、今はそれでもいいかなって思い始めてるんです。


なんで?


心が勝手に想うのは、自由でしょう?あの体験は、僕には重すぎたのかもしれません。
それは、トラウマになってもしょうがないくらいに。―むしろあれは僕のトラウマなのかもしれません―でも僕は、トラウマだとしても彼等の事を忘れたくはないんです。


そう…トラウマか。そうとも言えるね。しかし忘れる必要はないよ。全てを愛することができないように、全てを憎むことも出来ない。ましてや強い過去こそ愛することも憎むことも、忘れることも出
来ないんだ。


…なかなか深いですね。


それにしても、心が勝手に想うのは自由、か。いい考え方だね…僕は決断が苦手なくせに、なんにでも決断を下そうとするみたいなんだ。決めない、って言うのもありなんだね。


それも立派に決断だとおもいますけど?


ふふ…そうだね…ありがとう。今日はよく眠れそうだ。


僕もです……あぁ、それも嘘ですか?

ああ、全部嘘っぱちさ……君もだろ?


ええ。真っ赤な嘘ですよ


本当、僕らは似ているね


嘘つきなところまでとは奇遇ですよね


……じゃあ、おやすみ


ええ、よい夢を




\(^p^)/
なんかね、解る人は絶対解るとおもうんですが、〇〇〇クションの歌詞からつくりました…

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