ジョジョ本棚
□野良猫の始め
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にゃんこパロ
僕は野良猫である。
名前はフーゴ。
我輩は猫である―と言う書き出しで始まる文学作品があるが、全く関係はない。
野良猫なのになぜ名前があるかと思うかもしれないが、案外大体の野良猫は名前をもっている。
慣れ親しんだ人間から呼ばれた名前を自分の名前にするやつもかなりいる。
あとは、仲間に名前を付けてもらったり(僕もそうだ)
野良猫にもコミュニティはある。
そういうところで皆仲間をつくるのだ。
僕はこのイタリアで一番大きいと言われているコミュニティ、パッショーネに所属している。
僕はもともと飼い猫で人間は賢いと言うよくわからない基準で僕を売り出していた。
そのせいかどうかは知るよしもないが、かなり金持ちの人間(猫にだって金もちかそうでないかくらいはわかるのだ)に買われた。
僕は賢い猫から飼い猫になった。
しかしその飼い主になった人間は、とてもいやな手つきで撫でてくる、というか僕のからだを隅々まで触って来た。頭がイカれてるとしか思えない人間だった。
ある時
逃げようと腕を引っ掻いた。
その痛みに驚いたらしい飼い主は、絶対読みきれないであろう量の本がつまった本棚にぶつかり、巨大な美しい装
飾の本(なにか"じしょ"とかいうらしい)が頭の上に落ちてきて、死んだ。
そうして飼い猫は捨て猫になった。
その時に呼ばれていた名前なんてもう思い出せない。
思い出したくもない。
僕は路地裏をふらふらしながら気ままに暮らしてはいたが、飼い猫だった僕はあまりにも弱く、徒党を組んだ野良猫たちは強かった。
しかし僕は賢かった。
なにか攻撃されるたび、最善のルートでにげのびてきた。
だが、いくら考えても意味のない時はあるものだ。
そう、例えばこう、5匹の屈強な猫に囲まれたときとか。
見るからに柄の悪い、低脳そうなデカい図体から、ありきたりで低脳な台詞が次々と吐き出される。
気持ち悪い
汚い手で僕に触るな
ド低脳が
そう思っていたら
自分の腕が二重になった。
腕だけじゃ無い。体からも紫色の透けて見える身体が出てきている。
本能に任せてそいつを動かした。
たまたま日が傾いて僕の居るところは日向になった。訳のわからない事態だったが、そいつが低脳どもを押さえている間に少し遠ざかる。そして
「パープルヘイズ」
『うばしゃぁぁぁぁぁあ』
後には無惨で無残な毒に侵された残りカスがあった
そうして僕
は僕のような能力者――スタンド使いが多く所属するというコミュニティ、パッショーネに入ったのだ。
\(^p^)/\(^p^)/\(^p^)/
にゃんこシリーズ開始ー(*^o^*)
フーゴらぶ