リリカルな裏話
□始まりの物語 ユウヤ
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ー第1世界 ミッドチルダ
「・・・・・」
物腰は穏やかそうだが威厳のある男性がソファーに座り考え事をしていた。
「失礼します。」
するとこの部屋の扉が開き茶髪の少年が1人入ってきた。
「ギル・グレアム顧問官、ご用とは?」
「桜井ユウヤ司令官、来てくれてありがとう。」
「いえ」
ギル・グレアムと呼ばれた男性は先程の少年ユウヤに真剣な顔で
「この子と一緒に住んで監視して欲しい。これは任務として君に任せる。」
そう言い1枚の写真を見せた。
焦げ茶色の髪をしたショートカットで車椅子の少女が1人写っている。
「この少女は?」
「八神はやて、と言って君と同い年の子だ。私が生活の援助をしているんだ。」
「あぁ以前グレアム顧問官が話していた少女ですか・・・けどなぜ彼女に監視を?」
「彼女は‘闇の書’の主なんだよ。」
「!!」
ユウヤ大きく目を見開き驚いていた。
なぜなら、‘闇の書’は自分が担当しているロストロギアだからだ。
「だが、今はまだ起動していない。安全ではあるのだが・・・」
「それで俺にいつ起動しても対応できるように・・・ですよね」
「あぁそのとおりだ。そして‘闇の書’が完成したら・・・残酷な方法だが」
「・・・はい、分かっています。」
「それじゃあ、頼んだよ。彼女には君が来ることは伝えておこう。」