短編

□心配なんだよ
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ーーーーーーーーーーバンッ!!


『うっ…いったぁぁー!!』




何かが何かに衝突したと思われる大きな音と名無しの呻き声




隣の隣の部屋に居たスクアーロにも名無しの声と音が聞こえたらしくすぐに駆けつけてきた 





「う゛ぉぉい、大丈夫かぁ?」




名無しは首を縦に振る





うぅ…ズキズキするー…






「てか、なんで額なんかぶつけたんだぁ?」




『躓いたんですよー』





名無しは額をさすりながらあそこに、と躓いた場所を指差した





名無しが躓いたのは本当に小さな段差。普通に歩いていれば絶対に躓かない場所だった





「あんなちっこい段差に躓いたのかよぉ…。名無し額見せてみろ」





コクと頷くとスクアーロが額に手を乗せてきた





「痛むかぁ?」



『ううん。大丈夫』



「ったく、気をつけろよぉ」




そう言うとスクアーロは額か手を退けた



『うん』





変わりにというのかスクアーロが抱きしめてきた




『スクアーロ?』




スクアーロの背中に両手を回す




「キズ、残すんじゃねーぞ」




『うん』












彼が私を心配してくれるのは愛があるから



心配心配
 


心配?



大丈夫。心配しなくても私は思っているから
 

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