BIOHAZAD6

□自分が貴方のそばに居る意味
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俺は貴方に近い存在で居たいんです。

貴方のそばに居られればそれで良いんです。

それ以外に…なにも要りません。



《自分が貴方のそばに居る意味》



「もー…またこんなにぐちゃぐちゃにしてー…」
「あはは…スマン」


久しぶりに同じ日に休暇が取れたので隊長の家に遊びに来た。

まぁ何時ものことだけど…部屋が汚い。

俺は"仕方ないですね…"と言いながら近くに散乱している服を拾っていく。

Tシャツやらズボンやらパンツやら…。


「もー。ほら隊長、片付けますよ!」
「はいはい」


こんな他愛なくてありふれた毎日は俺にとって幸せそのものだった。


†††††††


綺麗になった隊長の部屋。さっきまで足の踏み場も無かったがすっきりした。
ついでに換気もしたので完璧である。

隊長と俺はソファーでコーヒーを啜る。


「いやぁ…何時も何時もありがとうな、ピアーズ」
「毎回俺が来ないとゴミ屋敷になっちゃうでしょうー?」


周りにお花を咲かせながら言うクリスに俺は苦笑いをした。
以前、1ヶ月ほど家に行けなくて久しぶりに来てみたら。もう…駄目だった。色んな意味で。

あんなんじゃ暮らせないよ…。

暮らしていた本人が横にいらっしゃるけど。


「なぁ、ピアーズ。俺はな…お前が居てくれて助かってるよ」
「えっ…な…///」


真っ直ぐ見つめられて言われた言葉にらしくもなくたじろいでしまった。
するとクリスはまた微笑んで。俺の頭を撫でた。


「お…俺は子供じゃありません…///」
「うーん。お前は子供じゃなくて犬だな」


にこにこ。
効果音がつきそうな程の満面の笑み。

若干照れくささもあるけれど貴方が笑ってくれるのは嬉しいな。

俺は貴方を幸せにするために生まれてきたのかもしれない。


「…隊長。いま…幸せですか?」


クリスはぴたりと動きを止めると俺の額に軽くデコピン。


「幸せに決まってるじゃないか」


当たり前なことをため息のように呟いたクリス。
その顔は穏やかそのものだった。









貴方がそばに居る。

貴方のそばに居られる。

そんな当たり前な幸せでもいいんだ。

他になにも要らない。

隊長。
俺が貴方を守ります。

この身を呈してでも貴方を守ります。

きっと貴方は怒るんでしょうね。

でもね。
貴方は居なくちゃならない存在なんです。

BSAAは貴方が居るから機能するんです。


忘れないで、隊長。


俺は貴方が大好きです。









俺は幸せものだ。

こんな素敵な部下に出会えた。

毎回嫌な顔をせず、俺の世話をやいてくれる。

もうどちらが部下でどちらが隊長なのかわからないな

俺はBSAAの隊長として部下を導かなくてはならない。

もっと。

しっかりしないとな。

ピアーズ。

こんなことは口には出せないが。


お前だけは死なないでくれ…。




end,

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