消えない灯
□第1話
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十束多々良が死んでから数日後…
十束を殺したあの無色の王と名乗った男を探すため男が使っていた拳銃を調べ、篝たち吠舞羅は何組かに別れて探し出した流通元に乗り込むことになった。
――高層ビルの屋上
「八田ちゃん準備はイイ?」
「もちろんッスよ。何時でも行けます」
篝と八田は草薙の指示が出しだい相手に奇襲をかける手はずになっている。
それもとびきり盛大に。
「了解ー。草薙さん、コッチは何時でもOKです」
「じゃあそろそろ行こか。Goやで、八田ちゃん、篝」
大きな窓ガラスが八田のスケボーにより砕け散ったのと同時に篝も同様に高層ビルの屋内に転がり込んだ
スケボーを器用に操りながらバットで次々に物を壊している八田を篝見ながら、飛びかかってきた相手を警棒でなぎ払っていく
「ッチ《吠舞羅》のくそガキどもか!」
「ご名ー答。コンニチハ、吠舞羅です」
黒服の男が顔を歪め篝が答えたのと同時に八田の一撃がに男に当たり鈍い音を響かせた
――――
「―それで、ボクらが探してるのは、この子なんですが…ほらこの、彼が持ってる拳銃。おたくで扱ってるモノと同じですよね…なにかご存じじないゃですかねぇ?」
「どうぞ、ゆっくり思い出してください」
草薙がボコボコになったボスの隣に座り尋問…質問し始めたが相手は一向にに口を割らない。
「草薙さん、その人怯えきってるじゃないですか。私と交代してください」
「いや、篝。お前がやるとこのオッサンに怪我が増えるだけや」
「そんなことナイですよ、アンナがくるまでに平和的に吐かせます」
「吐かせますって…笑みがごっつう黒いやつにこれ以上危害加えんと質問できるわけないやろ」
…っちぇ。ばれたか。と篝と草薙がどうでもいい言い合いをしていると
ものすごい音が響き部屋の入り口が吹き飛び赤の王周防尊がお人形のような少女を連れて現れた。