ディアボリックラヴァーズ小説
□はじめての○つ○い
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むかーし、むかし
三つ子のヴァンパイアがおりました。
3人は三つ子なのに性格はバラバラで喧嘩が絶えませんでした。
三つ子には他に2人の兄と1人の弟がいました。
一番上の兄は、いつも音楽を聴いてぼーっとしていて我が道を行く人だったので、三つ子の面倒は2番目の兄がみていました。
「あなたたちいい加減に私の言うことを聞いてください」
カナト「僕に命令しないで下さい、ウザったい」
アヤト「ぜってーヤダ」
ライト「は?なんでこの僕がレイジの言うこと聞かなきゃいけないの?」
そんな、反抗期の彼らをレイジは、初めておつかいに出すことにしました。
レイジ「いいですか?解りましたねあなたたち3人で夕飯の買い物をしてくるのです」
カナト「僕はテディと留守番してます。二人で行って来てください」
ライト「やりかけのクロスワード解くから僕もパスだよ。お兄ちゃん一人で行けば?」
アヤト「俺だって…。用事があるんだよ…」
レイジが黒いオーラを出すと、あら不思議あの三つ子をおつかいに行かせることができました。
「わかりましたか?きちんと出来なかったら今日は夕飯なしですからね」
カナト・アヤト・ライト「……」
三つ子が出かけると、たこ焼き屋さんがありました。
アヤト「寄って行こうぜ!」
ライト「ちょっとお兄ちゃん、駄目だよ買い物行かなきゃ!」
アヤト「大丈夫だって、どうせばれないよ。ちょっと疲れたし休んで行こうぜ」
カナト「僕も疲れました。夕方とはいえ、まだ日が沈んでないのでキツイです」
ライト「それもそうだね、仕方ない二人がどうしてもと言うなら、寄って行ってあげるよ」
3人はたこ焼きを買うことにしました。
アヤト「おじさーん!たこ焼き3つくれ」
三つ子はたこ焼きを食べ終えると、商店街へ着きました。もうすぐ目当てのお肉屋さんが見えてくるところで、カナトが足を止めました。
アヤト「どーした?カナト?」
カナトはアヤトのTシャツの裾を引っ張り、上目づかいで言いました。
カナト「テディがお友達が欲しいって…」
カナトの視線の先にはテディに似たウサギのぬいぐるみがありました。
ライト「駄目だよカナト、レイジに怒られちゃうよ。」
アヤト「買う!!お兄ちゃんが買ってやる!!」
ライト「何言ってんの、お兄ちゃん!」
するとカナトはライトのTシャツの袖をつかんでアヤトへお願いした時のようにライトへ言った。
カナト「駄目かなぁ、ライト…、アヤトは良いって言ってるよ…」
ライト「うん、やっぱり買ってあげよう」
カナトにだいぶ甘い、おバカなお兄ちゃんたちは支払いを済ませると、夕飯を買うお金がない事に気づきました。
仕方なく、家に帰ってレイジに事情を説明すると、長時間小言を永遠と聞かされ、この世のものとは思えないようなレイジの恐ろしさを改めて思い知りましたとさ。
めでたしめでたし。
おまけ
三つ子「えー!!あの時ビデオ撮ってたの(ですか)?」
レイジ「ええ、テレビの取材が来まして、小さい子を初めておつかいに行かすという番組なので是非と言われて♪ただ、前代未聞の駄目さだったようで、ボツになりましたけど」
fin